2011年7月16日土曜日

「立ちたさ」とは・・3.

まだ今ほど資料も充実していない頃、何となく、こんな活動をして行きたい…と思い、
人に話したり、コマ撮り写真のベタ焼きを見せたりしていると、
人それぞれに、様々な解釈で感じ取っていただき、たくさんお話を返して下さいました。

リストラされたばかりの方は、
少し丸くなってしゃがみ始めているところの写真を指差し、
”ここが、今のわたし。ショックで戸惑っている自分そのもの。
でもこれから転がりモガキながらもきっと立てる時が来るだろう”と
写真のコマを指で追いながら話して下さいました。

またある人は、人生のような事を話し出しました。
地に足がついていないのに頭を出そうとしてしまったり、
また、ある時はそんな事が必要だったり。
尊敬する先輩はそのバランスがとても良くとれているんだ…

んー こんなに様々な、そして深いお話が返ってくるとは!
これは自分にも想像のつかない何かがこの活動の中にあるのかも!!!
そしてゆっくりと地味に活動が開始されていきました。

参加していた岩下徹ダンスワークショップでは、
この小さな動きで立つエクササイズにサブタイトル、言葉がけがありました。
「初めて立った人のように」 「長い旅をするように」
「木が根から水を吸って枝を伸ばし大木にいたる長い時間のように」
「ひとつの人生を生きるように」

初日を終えました。
どんな反応が生まれてくるかとても楽しみです。
ぜひお越し下さいませ。

2011年7月11日月曜日

石橋英子さんと映像

この春のこと、ある小さなライヴハウスで石橋英子さんの演奏をききました。

霧の中にいるような細かい音の粒子?ミクロの世界と、
遠くからの風に吹かれるような大陸的で壮大な空間。
歌う声は、かわいらしい女の子がささやく声のようでもあり、
または、全く感情をもたない機械のような音にも感じます。

そんな不思議さと強さで、今ここにいながら、
全く知らない、どこか心地よい世界に連れて行ってもらったような気がしました。

そしてすぐに昨年末に麻布のギャラリーで体験した
あるインスタレーションの映像が浮かんできました。
今回ご一緒します、丸山光さんの映像です。
自然と人工。。。でも人工。 ドキッとするようなスケールのダイナミックス!
今回はどんなテンポで出来上がってくるのか楽しみです。

石橋英子さんHP   http://www.eikoishibashi.net/
丸山光さんHP  http://marco.matrix.jp/

そして!
丸山さんとご一緒にインスタレーションに参加されていました、
刺繍作家の喜名優雅さんがコスチュームを作って下さることになりました。
大変熱心に取り組んでいただいており、たのしみです☆